2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

雨と踊る。

○午前中は昨日、ノルディック・トゥリーの会場で買い込んで来たJPPのCDを聴きながら、本日返却期限の本のコピーを取る。大正十年発行なので禁帯出だろうと思いつつ駄目もとで予約したら貸出されてしまったのだ。蔵書印を見ると赤いハンコで「禁帯出」と押し…

我々の多段ロケットはいかなる星へ我々を導くのか(1)

と、いかにもウチのブログタイトルにふさわしい感慨を抱きつつ、補正予算成立記念のメモ。何か光瀬龍的終末感だよ。 46の基金と4.3兆の予算 ということが先日来報道で言われていて、ソースはどこだと財務省のホームページとかめくってみたけど、さっぱり判ら…

エンタメとしての「指輪物語」(1)

「エンタメとしては楽しい」 まだまだ続く「ハリー・ポッターの国籍問題」。今回は少し横道にそれて、トールキンの「指輪物語」とエンデの「はてしない物語」について。 前回エントリでは、「はてしない物語」を主人公が異世界に入り込むタイプのファンタジ…

ノルディック・トゥリー@吉祥寺(滂沱)

夕方から、ノルディック・トゥリーの公演。場所は私にとっての初生ヴェーセン体験だった吉祥寺のStar Pine's Cafe。 実を言うと、チケットを買った時にはあんまりよく判っていなかった。MyspaceやYou Tubeで音を聞くこともできるのだが、私のパソコンでは細…

ハリー・ポッターの国籍問題(4)

ファンタジーとしてのハリポタの条件 一方、「本当にあったこと」と「現実」とのリンクを文体や文献学的処理、ではなく、作品中における登場人物の動向で示す方法もあり得る。 たとえば、「ナルニア国物語」では、視点人物*1である子供たちが洋服だんすから…

ハリー・ポッターの国籍問題(3)

「ファンタジー」の(仮の)定義 つまり、ファンタジーとは何かという話なのだが、ここでは仮に「これは本当にあったことなんだよ」と読者を説得したがる、あるいは読者がそのように読み解きたがる一群の虚構のことと考えておく。従って、単に架空の異世界が…

引き続きへばる。

○数日前は急に暑くなったので体が動かなくなったのだが、今度はまた寒くなって、しかも湿度は高く、そのうえガラピシャ雷が鳴り出したので、てきめんに風邪様の症状を見せてぶっ倒れる。きょうび、恐竜でさえものによっては恒温動物だったことになっているら…

はてもの、はこもの。

季節の変わり目と持病とその他モロモロで突如ダウンする。朝は大丈夫でも昼には体が動かない(で、夜には復活)瞬間風速的墜落は人さまに説明するのが非常に難しいので、多少は配慮してくれ>ワタシの体。 さて、今度の土曜日に設定されている某読書会の課題…

ハリー・ポッターの国籍問題(続き)

これまでのあらすじ。 http://d.hatena.ne.jp/coalbiters/20090517/p1 http://d.hatena.ne.jp/coalbiters/20090518/p1 ファンタジーの境界について つまり、B氏がファンタジーを「押入にこもって見る夢」とか何とか定義するのは、それはそれで構わないのだ。…

聖ダンスタンの日。

記憶に間違いがなければ、本日は不肖マキノの守護聖人、聖ダンスタンの命日の筈。 聖ダンスタンという人は、グラストンベリ修道院長にしてカンタベリー大司教、10世紀後半のイングランドの修道院改革の立役者ということになっている*1坊さんで、その他にも歌…

佐藤亜紀@明大講義[2009年度第1回]其の二

ハリー・ポッターの国籍問題 ええとつまり、講義のさなかに飛び出したのは、私を釣り上げて馬鹿をさらさせるために呼び出されたとしか思われぬ命題でして、つまり、こんなのです。 A:私はファンタジーというものがよく判らない。例えばハリー・ポッターとい…

佐藤亜紀@明大講義[2009年度第1回]

マキノ的要約 明治大学での講義も三年目。学外者の私ごときも好き勝手に出席することができるのだから、明治大学商学部の太っ腹についてはきちんとここに明記しておきたいと思います。ハラショー。何でも学生は2つのゼミを掛け持ちする制度になったそうで、…

十年の読書。

ちょうど読書メモのページが埋まったので、過去十年間、今頃の季節に何を読んでいたのか調べてみた。 どうやら、同じテーマの周辺をぐるぐるしてるみたいだな。 2000年 日本社会の歴史〈中〉 (岩波新書)作者: 網野善彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997…

スターリンとイヴァン雷帝

久しぶりに本屋へ行ったら、あごひげをぬっと突き出したキリスト顔のイヴァン雷帝がいた*1ので、思わずお持ち帰りしてしまった。エイゼンシュテインの絵って、どうしてこうもやおい汁にあふれているのだろう。スターリンとイヴァン雷帝―スターリン時代のロシ…

突然ですが‥‥

恐竜を飼うことにしました。新版 恐竜の飼いかた教えます作者: ロバートマッシュ,Robert Mash,Richard Dawkins,新妻昭夫,山下恵子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/03/01メディア: 大型本 クリック: 41回この商品を含むブログ (12件) を見るううむ、ウサ…

腐海を焼き払う。

ということで、久方ぶりに床と部屋の四隅が視認できるようになりましたとさ。 * 豚フルフルのおかげで引きこもりが推奨されているようなので、連休中は心おきなく部屋の大掃除をした。 実は去年の上半期、よんどころない事情が生じて半年くらいろくに掃除を…

補正予算が役に立たない件について。

しみじみ、麻生さんの三段ロケットは私の役に立たないと思う。 (今度の補正も含めると四段ロケットになるらしいが、ってえと、サターンV型を超えるってことかにゃ。一体ローゼン閣下はあたしらをどこまで連れてってくれるのか) 定額給付金(こら。国に1万…

ヴェーセン、ヴェーセン!(川越編)

○4月26日、日曜日。本日のヴェーセンの公演は午後五時から。川越は前回の公演以来2回目なので、趣向を変えて新河岸川をさかのぼることに。一つ手前の東武東上線新河岸駅で下車。事前情報では駅からの道が川と交わるあたりに昔の河岸場跡があるということな…

ヴェーセン、ヴェーセン!(すみだ&鎌倉編)

○4月23日、木曜日。父親が入院して手術するというので有休を取るも、順調に済んで午後4時過ぎには帰宅。以前チケットを譲ったコンサートに当日券で入ることにして、錦糸町・すみだトリフォニーホールへ。スウェーデンのトラッド・バンド、ヴェーセンの公演…