2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

旅行記、女装、ヴァイキング(備忘録)

講談社現代新書を読んでいたら、新刊案内に関心を引く内容を見つけたので、メモしておく。イブン・ジュバイルの旅行記 (講談社学術文庫)作者: イブン・ジュバイル出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/13メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 704回この商品…

死者に祈る。

祈りなさい、主よ。/私たちはまぢかにいます。ーーパウル・ツェラン * 終戦の日。あるいは、こちらにいらっしゃっていた死者をあちらにお送りするとされる日。 今住んでいる街は東京大空襲で焼けた、というのは知っていた。私の祖母はこの地域の小学校の先…

萌えとやおいとその他のことども。

標記の件につき、頭の整理をしたいなあと漠然と思っていたところ、萌えとやおいについて言及した文章を読み、そこでの言葉の使い方が今ひとつ腑に落ちなかったので、この機会に頭の体操をしてみることにした。と言うことで、以下、コールバイターズ的「萌え…

彼らは作者に反逆する権利を手元に留めおかねばならない。

暑い。検査の結果、持病その他はさしあたり無問題らしいことが判ったので、服の下のそいつと和解して、この週末はのたくた過ごすことにする。そいつに「何が聴きたい?」と聞くとこんなのを選んで来た。Alkoholアーティスト: Goran Bregovic出版社/メーカー:…

ボロジノ顛末その1、及びハリー・ポッターの国籍問題(番外)

ボロジノ顛末その1 実際の戦闘はそうそう英雄的には進まないとはトルストイ御大もかねがね言っていることで、まあだからと言って、アンドレイの戦闘場面からの退場っぷりの情けなさなどは、作者が彼を馬に蹴られて死んじまうキャラに設定して皮肉っぽく描写…

決戦の夏、にせものの夏。

歯車的ボロジノの戦いが始まった。砲弾の音がだんだん近づいて来る感じ。とはいえ、射程距離にはまだ入ってないし(来週入る)、修羅場る仕事というのは、とどのつまり原稿書きなので、空調を切られてくそ暑いオフィスに殉じる必要もないやと言い訳して、と…