腐海を焼き払う。

ということで、久方ぶりに床と部屋の四隅が視認できるようになりましたとさ。

豚フルフルのおかげで引きこもりが推奨されているようなので、連休中は心おきなく部屋の大掃除をした。
実は去年の上半期、よんどころない事情が生じて半年くらいろくに掃除をしないでいたら、部屋が腐海になっちまったのである。黒くてすばしこい虫らしきものだとか、胞子状の綿埃とかが我がもの顔でのさばって、とうてい現代日本にあるまじき状況を呈してきたので、秋に一週間かけて大掃除したのであった。ところがガラクタ部屋からガラクタの山をどかし、かわりに本棚を入れたところで体力の限界にぶちあたって頓挫し、今度は旧書庫がガラクタに占拠されたまま半年が過ぎてしまった。さわやかな初夏の休日、本棚の下に横たわって好きなだけ本を読みたい!ということで、大掃除リベンジである。

旧書庫に人が立ち入れるようにするのが今回の目標。
○ガラクタは極力捨てる。
○引っ越し以来使い回しの段ボール箱は処分する。
○残った必要品は棚とか収納ケースにぶちこんで、とにかく整理する。

特に三番目の目的のために、ブラウザの履歴はIKEA無印良品で埋め尽くされる。
まあ、ご他聞にもれず、いずれも自分で組み立てて日曜大工ごっこができる点がお気に入りなのである。ただし、へなちょこ日曜大工フレンドリーなのは無印の方であって、IKEAは作業工程がかなりワイルドだし、そもそも製品からしてごつい。でかいスウェーデン人の家には丁度いいのだろうが、築年数が古くて日本人サイズのウチには微妙に合わない。とはいえ、キュートな原色の取り合わせはなかなか捨てがたいものがある。そして何よりすばらしいのが、お客を心ゆくまでほったらかしてくれる売り場のアンチ押しつけがましさぶりであって、「いらっしゃいませええ」とか言われると背を向けて逃げ出す私にとってIKEAの店は非常に居心地がいいのだった。
なので、IKEAの店で気持ちよく散財し、横置きシェルフ兼ベンチを組み立て、その横にひいばあちゃんの遺品の文机を置いて(その上にポメラを備え付けて)書庫兼簡易書斎が稼動を始める。IKEAの家具では手の届かないかゆいところ向けには無印良品の棚をゲットしたので、残った段ボールもほどなく解消されるはず。
体裁は整ったので、後はアトガキに向けて邁進するのみ(笑)。