1972年のベルリン訪問記(1)
‥‥ということで、衝動的に出掛けてそのヘンさにすっかり魅せられて帰って来たベルリンですが、帰宅後、大叔母の残したアルバムに1972年当時のベルリンの写真を発見しました。3週間のヨーロッパ周遊ツアーに参加して、パリとロンドンの間に2泊3日でベルリンも訪問したようです。1972年というと私の生まれる前の話なのですが、写真を見る限り、あんまり変わってないなあと思ったり。勿論壁の有無という大きな相違はあるものの、建物で場所が容易に特定できてしまったりします。
旅の日程。
アルバムに残されたツアーの日程表によると、このような旅だったようです。
9月13日発/ルック ヨーロッパ・ルート22
1 経路
東京〜アテネ〜ローマ〜マドリード〜ジュネーブ〜インターラーケン〜(ジュネーブ)〜パリ〜ベルリン〜ロンドン〜ストックホルム〜コペンハーゲン〜東京
2 期間 22日間
3 総経費 \585,000
4 お引受条件 別紙条件書(最終頁)によるほか、下記の条件が加わります。
5 コンダクター コンダクターが全行程にわたりお伴してご斡旋申し上げます。
*
出発日:9月13日(水)
帰着日:10月4日(水)
行きも行ったりという感じですが(笑)。ちなみに往路の飛行機はスカンジナビア航空のダグラスDCスーパー、経由地はマニラ、バンコク、カラチ、テヘランで36時間かけてアテネに辿り着いたそうな。カラチ、テヘランなんて、今じゃ行きたくても気軽には行かれないよ。帰りは北極回りで、アルバムの最後のページに北極点到達証明書が貼ってありました。
part1:パリ→フランクフルト→ベルリン
- DAY15:1972年9月27日(水)
- 7:15/モーニングコール
- 7:45/荷物
- 9:15/出発
この日はパリからベルリンへの移動日で朝から慌ただしそう。前日は多分オプションでベルサイユ観光、その前日はパリの観光名所を1日で強行軍、ルーブルでミロのヴィーナスのお尻を激写したりしていたのに、よく疲れないものだと感心してしまいます(私には絶対無理だ)。
アルバムには、ルフトハンザ航空でフランクフルトへ、とキャプションがあります。パリの空港を出発するところでしょうか。
- 11:15/パリ発 LH113 ルフトハンザ航空
- 12:25/フランクフルト着 昼食 2時間
- 14:20/フランクフルト発 PA690 パンアメリカン航空
確か、この時代はルフトハンザ機は直接ベルリンに乗り入れできなかった筈。なのでフランクフルトでパンナム機に乗り換えているようです。イタリック体は日程表に残されていた大叔母のメモ。
この2枚には、テンペルホン空港、のキャプションあり。テンペルホフ空港、ですね。ちなみにあわれにも色褪せたカラー写真の方は、色調はいじっていませんがフォーカスのみシャープに調整してあります。白黒で撮ってくれれば加工するこちらは楽なのですが(しかも何となくさまになって見えるのに)、大叔母は白黒とカラーとカメラを二台持参して、リキが入った対象はカラーで撮っているようなのです。ジャパニーズ・トラベラーの鑑というか。
- 15:15/ベルリン着 ベルリン宿泊 10℃ テンペルホン空港