注意! とけてます。

はりぽたを見た。

ハリー・ポッターと謎のプリンス

※再度注意!! 非常に片寄った内容です。知らんぞ。
ご存知な方はすでにご承知おきいただいているかと思いますが*1、私はその昔、スネイプ先生にどっぷりはまり込んでおりまして、400字詰300枚とかの長編ファンフィクションを書いたりした過去がある訳です(てか、今でもやほーで「スネイプ ファンフィクション」とか検索すると、上の方に出てきますが。1989年プラハ在住のスネイプ先生が(爆))。まあ、しかしそれは過去なのでありまして、つまり、6巻の英語版が出た時、ラスト近くでスネイプ先生が、私の理解では決してそのようには言わない語順で名乗りを上げており、それで「あ、私は作者の意図を読み違えていたんだな」と二次創作稼業を引退したのでした。だって、「It was I who 〜」とか始めちゃうんだよ、原作では。"It was I who にょろにょろ(それを書いたのは、だか、それを作ったのは、みたいなフレーズ),I,the ○○○(タイトルになっているので全然隠されていないネタバレ名乗り)." あんたには羞恥心というものがないのか。
という次第で、あたかも昔別れた彼氏の噂を風の便りに聞いて、ついうっかり心を騒がせてしまったりしたところ、何と彼が町に帰って来る、どうする会うのか? しかし今更一体何を話せば――みたいな心境で映画館へ。全く、三次元相手であれば、人並みにドラマチックな人生を送れる筈なのに、どうして二次元にしか燃えないのであろうか。それはさておき。
その昔、みーはー心をときめかせながら映画館へ行ったらばスネイプ先生的おいしいシーンはほぼ全カットみたいな寂しいことになっていたり――アズカバンとか。ジャズを聴くルーピンはよかったけれどさ――、アラン・スネイプはかっこよすぎたり――私は原作のヒステリー気味に描かれたスネイプ先生が好きだった――で映画は3作目までしか見ていないので、久しぶりの映画版。あれ、映画版て、原作の無駄な細部をこんなにきっちり整合するストーリーにまとめてくれていたものだっけ?(いや、同行の皆さんは途中だれたと言っていたが) てか、はっきりと校長の無為無策(と無類の腹黒さ)が諸悪の根源、という点を描き込んであるから、見終わっても後味悪くない、というのは結構ポイント高いと思う。冒頭、人間界が災難になっていて、はりぽたってこんな大風呂敷広げる系の話だったっけと斬新に思った方は、いつもながらの学園ものに落ち着いてしまったけれど。どうせ、諸般の事情により、まともな見方はしていないので、詳細は省略。
で、スネイプ先生はきっちりかっこよかったです。過去のぞんざいな扱いが別世界のようだわ。ひたすら幸せに浸っておりましたが、何がよかったって、ラストの名乗りの場面です。
"I was the Half-Blood Prince."
でしたよ。プリンスが本名*2、とかの馬鹿な設定もついてなかったよ*3。も、「was」と発音した時のアラン・リックマンの口調と表情ですよ*4。ああ、wasに込められた万感の思い、ですよ。その一言に走馬灯が回りますよ。それでこそスネイプ先生だ。

ということで、へらへらしてます。ありがとう、アラン・リックマン。これで心おだやかにさよならが言えるわ。

*1:ご存知ない方は、このへんを参照にして、以下の記事を読み進めるか判断願いたい。

*2:正確には母親の旧姓だったか。

*3:当方、スネイプ先生の名前に惚れた(だってSnape=Snake+Apeですよ、そんな可哀想すぎる名前の男が悪役になれる筈がないじゃないですか。当初の設定では三下だったってことが如実に判るもの)クチなので、原作の勇ましい語順だと今でも自己認識はプリンス(姓です姓、王子様じゃない)と読めて、NGだったのだ。

*4:いや、私にはwasと聞こえたのだけれど、amとかだったらどうしよう。