はぐるま、赤鼻のトナカイになる。

数年前は、日曜日の午後になると鼻の頭がかゆくなって、夕食の頃には顔じゅう掻きむしっていた。
最近は月曜日に痒くなる。いずれにせよ、原因は火を見るより明らかだが。ということで、目の前のニンジン。

下りの船 (想像力の文学)

下りの船 (想像力の文学)

9日って、明後日じゃん!

国立西洋美術館開館50周年記念事業 かたちは、うつる――国立西洋美術館所蔵版画展

国立西洋美術館は今年、開館50周年を迎えます。この半世紀間は当館にとって、さまざまな研究活動や展覧会事業の蓄積の過程であったと同時に、なによりも作品収集、独自のコレクション形成の歴史でした。当初、フランス政府より寄贈返還された松方コレクション計370点とともに開館した当館は、それ以後の継続的な収集活動によって、今日では4,547点の所蔵作品(平成20年度時点)を抱えるに至っています。なかでも、開館当時には24点を数えるばかりであった版画のコレクションは、現在では3,747点にまで膨らみ、いまや当館の所蔵作品全体のなかにも、かなり大きな比重を占めるものへと成長しました。そこには、ルネサンス期のデューラーらにはじまり、17世紀のカロやレンブラント、18世紀のピラネージやゴヤ、19世紀のドーミエやクリンガーなどに至る、西洋版画史を語るうえで欠かすことのできない重要な芸術家たちの有品が、数多く含まれています。本展はこうした当館自身の版画コレクションを、若干の素描作例及び書籍とあわせた約130点によって、はじめてまとまった形で紹介する機会となります。
国立西洋美術館ホームページ

ここ数年、版画素描展示室で時々やっていた版画コレクションの紹介の集大成と思われる。カロもゴヤも、勿論ピラネージもある。ポスターの絵がどれも棍棒振り上げた凶暴きわまりない格好なのは、西洋美術における身振りの変遷みたいな特集もやってくれるってことかしらん。きっと空いていると思うので、420円の値段設定は多分お得。

国立西洋美術館開館50周年記念事業 古代ローマ帝国の遺産――栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ――

人類史上、比類ない長さと広さを誇った古代ローマ帝国。本展では、帝国の誕生から繁栄の極みを、美術品と考古資料で紹介しながら、ほぼヨーロッパ全土に栄光を維持させた秘密に迫ります。紀元前1世紀、ユリウス・カエサルと、その遺志を継いだ養子のオクタウィアヌス(後のアウグストゥス)の活躍によって、変貌を遂げた都市国家ローマ。第1章『帝国の誕生』ではその過程を辿り、第2章『アウグストゥスの帝国とその機構』では帝国全土に平和をもたらしたアウグストゥスの統治システムを、また第3章『帝国の富』では、「最も幸福で繁栄した時代」の帝国の豊かさを見ることができます。帝国絶頂の西暦79年、ウェスウィウス(ヴェズヴィオ)火山の噴火で埋もれたポンペイから出品される壁画や銀食器などからも、当時の豊かな暮らしぶりを窺うことができます。本展は、ナポリ国立考古学博物館をはじめイタリア各地に所蔵される魅力的な作品約120点による、かつてない規模と充実した内容となっています。
同上

数年前、愛知万博で来日して、その後発掘団つながりで東大の総合研究博物館で無料公開されていたソンマ・ヴェスヴィアーナのディオニュソス青年が再来日する模様。おそらく、玄人受けを狙いすぎて興行的には失敗したと推測されるヴァチカン美術館所蔵古代ローマ彫刻展の雪辱を期してくると思うので、黙って立っていても見栄えのする連中がそれなりに来るのではなかろーか。少なくともディオニュソス君は花も恥じらう美青年だ。ドル箱だったろうルーヴル展の後だし、主催の片割れがNHK東京新聞だし、さほどあこぎでなく、それほど混雑もしない、おっとり坊ちゃんの西美らしい展示になるのではないかと期待している。