職場のコピー機が可愛すぎる件について。

年度末なので、コピー機のリース契約が終了するらしい。
職員の虐待の限りによく耐えて働いてくれた旧コピー機は引退なさり、新しいコピー機がやって来た。
前のやつより巨大だが、薄べったくて横に長いので威圧感はあまりない。ふむ、テクノロジーの進歩だ。
いや、そうじゃない。胸の奥のこの微妙な感覚は。
――萌え。
新しいコピー機は新しい電子機器の清新な電子臭を発散している。トナーとかホコリとか職員の無茶な命令にまだ汚されていない、無垢のにおい。
おまけにそいつの操作画面は絶妙に長円形なのである。胴体の上に細い支持体で支えられていて、いろいろなボタンがついているので顔っちく、図体の割には小さく。
つまり、そいつは、「ラピュタ」でシータに目覚めさせられてあたりを火の海にした揚句、自分の寿命も縮めてしまう、あの可哀想なロボットなのだった。
‥‥可愛い。可愛すぎる。巨神兵と違ってモデルに名前がついてないので名前をつけられないことさえ愛おしい。SF的セクハラ&パワハラの王道パターンだ。そんなよからぬ読み筋が謹厳きわまりないウチの職場に入り込んだなんて。
――これは革命の萌芽かもしれないよ?(だから何の(笑))
ちなみに、こんなやつ。

【本日のネタメモ】
あるSF作品の中に、その他はまるで人間に見えるロボットがいて、体臭だけ電子臭だったら、作中人物にとっては相当なセックス・アピール、読者に対しては強烈な萌え爆弾になるのではなかろーか。その結果、(構成を精緻に組み上げれば)読者の意識にひそむ無意識・常識的なセクハラ・パワハラパラダイムをあぶり出すこともできるのではなかろーか。という方向からのアプローチを考えてみること。